対策の検討
拒絶理由通知とその内容は、弊所の判断とともに、ただちにお客様に報告します。弊所では、お客様のご意見・ご希望を考慮して、最善の対策を考えます。
<意見書による反論>
出される拒絶理由のうちで最も多いのが、既に登録されている意匠を引例に新規性がない、創作容易であるというものですが、これに対しては意見書を提出して反論します。
具体的には、出願に係る意匠が引用された意匠と比較して、どのような点で異なっているのかについて、具体的に述べていきます。
<類否判断の基準は「美感」の違い>
意匠同士の類否判断(類似するか否かの判断)は、最終的には需要者に与える「美感」の同異により決定します。
このことから、意見書による反論は、審査官があげた両意匠の共通点よりも、差異点の方が意匠を特徴づける影響度が大きく、両意匠は全体としての美感が互いに異なる点を主張することがポイントとなります。
<補正は難しい>
意匠の場合は、補正書による意匠の変更は難しく、図面の訂正や「意匠に係る物品」の欄の補正は、ほとんどの場合、要旨変更となり、補正が却下されます。
ただし、誰が見ても間違いであることが明らかなものの訂正は、補正によってすることが可能です。