商標は半永久的な知的財産権

商標権とは、商品･役務（サービス）に使用するマークを半永久的に独占使用できる権利です。 この権利は登録によってのみ発生し、最先に登録した者だけが、その商標を使用できます。 商標を登録すれば、年約4000円足らずの登録料を納めることにより、強力な商標権を得ることができます。

　　商標は大切な知的財産

　あなたへの標識　

　

商標は、お客様をあなたのお店や教室にご案内するための、大切な識別標識です。 他の人があなたと同じ標識を使ったら、お客様の間に誤認混同が生じ、あなたの所へ来るべき お客様が他の人のところへ行ってしまいます。

あなたの使用する標識（文字やマーク）は、あなただけのものでなければなりません。

　あなたへの信頼　

　

あなたの努力により、あなたは次第にお客様の信頼を獲得していくはずです。 お客様はあなたの商標を見て安心してあなたの商品を購入し、あなたのサービスを受けるようになってきます。

そんなとき、他人があなたの商標を使用して粗悪な商品やサービスを提供したら、あなたが築き上げた ブランドは一瞬にして消えてしまします。

　あなたのための広告　

　

お客様の信頼を獲得した商標は、それ自体、大きな宣伝広告となります。 あなたの商標はあなたに代わって、店先や電車内で黙ってセールスをしてくれます。

そうなると、あなたの商標にただ乗りして、ひと儲けしようとする同業者が現れるかもしれません。 登録していないと涙をのむことになりかねません。

　　起業の前に

　お仕事が軌道に乗ってから差止めや損害賠償を請求されないように

お店を開く、会社を作る、教室を始めるとき、お店や会社の名前、 マークを決めてからお客さんと接することになりますが、その名前やマークが同じようなお仕事をしている他の誰かのものと同じだったり、 似ている場合があります。

もし、その「誰か」の名前やマークが商標登録されていた場合、たとえ偶然であったとしても、 あなたがそれを自分のお仕事に使用することは違法行為となります。

世間は狭いもので、あなたと同じ、または似たような名前やマークを使って同じようなお仕事をしている人がいて、 その人から名前やマークの使用をやめるように言われたりする可能性は、事業の進展とともに次第に大きくなります。

そんなとき、あなたが使用しているお店や教室の名前やマークが、商標として登録されていれば、 堂々とその人に対抗することができます。逆に、あなたの名前やマークが登録されてなく、相手が登録されていた場合には、 あなたは、店や会社の名前を変更したり、賠償金を支払わなくてはならなくなるかもしれません。

そんなことになれば、信用が失われ、金銭的な損害が生じるだけでなく、 あなたがそれまで努力して育ててきた事業が振出しに戻ってしまう可能性もあります。

起業に際しては、名前やマークの選択を慎重に行い、 似たようなものの登録がないか調査したうえで、使用する名前やマークを商標として 登録しておくことが大切です。

　　商標と商号の違い　−　商号登記をしていても安心できない！

　会社登記していても商標権侵害で訴えられることがある

商号は営業上自己を表示するための名称で、会社を設立する際の登記申請に必要となります。 商号は会社法の下で法務局が管轄しています。

商標は本ホームページで示すように、文字、図形、記号、立体などで、 業者を識別するためのものです。商標法の下、特許庁が管轄しており、登録するかしないかは自由です。

このように、両者は目的、法律、管轄などが異なりますが、○▽商店とか、□×会社とか、 商号と商標の文字が同一の場合もあります。 このため、商号が登記されていれば安心だという通念が生じやすいですが、全く違います。

以前は同一市町村区では同じ又は類似の商号の会社は設立登記できませんでしたが、規制する法律が商法か ら会社法に変わったことにより、禁止範囲が『同一市町村』から『同一の住所』に変わりました。 つまり、極端な話、「橋本酒店」が２軒、住所が異なるお隣同士に存在することも認められるのです。

これに対して登録商標の効力は全国範囲に及び、たとえ偶然であっても、他者が登録商標と 同一・類似の商標を同一類似の商品・役務に使用することはできません。ですから、 ２軒の「橋本酒店」が存在する場合、商標登録してある方が登録してない方の事業者に対し、 差止請求や損害賠償請求などの権利行使をすることができるのです。

消費者や販売者のブランドイメージに対する意識が高まる傾向にあることを考慮すると、今後、 このような紛争は増加することが予想され、商標登録の重要性が、ますます高まることが予想されます。

　　ただ乗り禁止！

　あなたの努力にただ乗りされないようにするために

ある程度お仕事が大きくなり 、お客さんや生徒さんが増えてくると、あなたと同じような名前やマークを使って、 あなたが築き上げてきた名声にただ乗りしようとする人が出てくるかもしれません。

そんな時、商標権がないと、あなたが築き上げてきたブランドを守ることができません。

商標登録をして商標権者になれば、屋号、商品名、サービス名などに同じ文字やマークを使用している人がいた場合、 その使用を差し止めることができます。また、それによって業務上の損害が発生している場合には、 損害賠償を請求することもできます。

不正競争防止法による保護も可能ですが、同法による保護を求めるには侵害の事実や著名性の証明等が難しく現実的ではありません。

　　お仕事がますます発展しますように

　事業の発展とは商標を育てること

あなたの努力はすべてあなたの商標に凝縮されるのです。

あなたの商標は、あなたの取り扱う商品やサービスをほかの人のそれから区別し、 お客様に対してあなたの商品やサービスの品質や質を保証します。

また、人の見える場所に掲げるだけで広告宣伝機能を発揮してくれます。

商標は一度登録されれば、更新手続きをするだけで、半永久的な財産となり あなたの事業を後押ししてくれます。

商標登録すれば、年約4000円足らずで強力な商標権が得られます。 まだ、ご自分の商標を登録されていない方は、ぜひご相談ください。